ウィッグが必要になった理由
こんにちは、神戸ウィッグ 石元の嫁です。
ウィッグが必要になる理由は色々あると思いますが、私の場合は、抗がん剤治療の副作用の脱毛の為のいわゆる「医療用ウィッグ」です。
私は自身の抗がん剤治療で医療用ウィッグを使用した体験を元に、店舗での医療用ウィッグのサービス向上、治療中の方に寄り添える体制を作っていけるようサポートさせていただいています。
今回は、初めてウィッグが必要と分かった日の事を書こうと思います。
私は胸に3センチ大の腫瘍があり、ステージIIBの乳癌の告知を受けました。
先生から勧められた治療の内容は抗がん剤で小さくしてから手術で取り除くという治療でした。
女性にとって髪は本当に大切なものなんです
私が真っ先に先生に聞いたのは、髪の毛の事でした。
先生はハッキリと「髪の毛は全部抜ける。脱毛は免れない。」と言いました。
それを聞いた瞬間、頭が真っ白になり、涙が溢れて来ました。
男性は命より先に髪のことを心配するなんて…と驚かれるかもしれませんが、癌で髪の毛が抜けるなんてテレビでしか見た事ないし自分とは無縁だと思っていました。
(旦那が髪の毛に携わる仕事してるのに、何でなん…?)当時のことを振り返るとやはり髪のことばかり心配していたのを覚えています。
抗がん剤の治療が決まり、診察室を出ると看護師さんが大量のウィッグのパンフレットを持って追いかけて来てくれました。
